皮膚は体の中で一番大きなデトックス器官。皮膚のトラブルは肝臓からのサインとも言えます。
肝臓は『沈黙の臓器』と言われ切羽詰まるまで症状として教えてくれることはありません。皮膚のトラブルはそんな肝臓からの「もう疲れたよ~これ以上余計な仕事を増やさないでほしいなぁ」というメッセージとも言えます。
アレルギーと言われたらすぐステロイドだ、かゆみ止めだなどと薬で対応し症状を止めてしまうだけの処置をしてしまいがちですが、それでは益々疲れた肝臓に負担な仕事を課すことになります。
皮膚にトラブルがあるのは体が皮膚を使って不調なものを「出そう」とする力がある証拠。
その力を薬で抑え込んでばかりいると「出す」事が出来ず、やがて不調は肺にいき、そして甲状腺へと繋がってしまいます。
体の中は全て繋がっているのです。
肺は皮膚をはじめ体を守るバリア機能をコントロールする役目を持っています。肺がうまく働くことできていないと肌や毛が乾燥します。
負のスパイラルに陥らないように、飼い主にできること。
それは肝臓がきちんと働けるようにまずは体内の環境を整えてあげることなのです。
体のどこかに弊害が出た時に本当に辛い症状はお薬をうまく使ってあげる事も大切ですが、症状を薬で止めるだけでは本当の解決にはなりません。
そんな時は食事の見直しをしてあげることが大切になってきます。
猫は完全なる肉食。
犬も私たちよりも多くのたんぱく質を必要とする動物です。
動物たちのからだも水分を除けばほとんどがたんぱく質でできています。
健康=免疫力
免疫力=タンパク質です。
たんぱく質とは色々なアミノ酸が集まったものです。
そのアミノ酸のうち体内で合成できないものを必須アミノ酸といい、食事からしか摂取できず体に貯めておくこともできません。
特に肝臓や腸粘膜・皮膚などの新陳代謝にはこの必須アミノ酸が基礎となり体内の代謝や免疫力に欠かせない物なのです。
しかし、たんぱく質を取っていれば良いかというとそうではありません。
しっかりした土台(体)を作るにはまず質の良いたんぱく質が「バランスよく」摂れている事が重要です。
毎日・毎月同じたんぱく質ばかり続いていませんか?
肉・魚・穀物・マメ科など、みなどれもたんぱく質ですが、動物性と植物性に分かれます。
植物性のたんぱく質。食物繊維が多い物、また穀物ばかりの食事は消化に負担がかかってしまいます。猫や犬の腸の長さを考えれば動物性たんぱく質主体の食事を心がけることが大切です。
そしてお肉一つとっても鶏肉、豚肉、牛肉もそれぞれ構成しているアミノ酸のバランスが違います。
私たちも30品目を取りましょうと言われるのはそのバランスを補うためです。
様々な種類を取り入れることにより効果的にバランスを整えることが出来ます。
これは動物たちも同じなのです。
数値だけを寄せ集めた質の悪いたんぱく質や、同じたんぱく質が続くことで栄養のバランスが悪くなり免疫力の不調でアレルギー症状を引き起こす要因ともなります。
肝臓の負担が少なくなるように私たちが出来ること
・栄養を消化吸収し負担なく利用できるように新鮮なたんぱく質を取り入れる
・化学的な物質を避ける(殺虫剤、除草剤、保存料、着色料、甘味料・・・)
・薬やワクチンを必要とする場合はその前後にケアを行う
・しっかり運動をさせて代謝力UPとストレス発散
ヴィジョンズでは生の食材でフードを作ることに拘り、フードのローテーションや新鮮な食材が摂れるようトッピングをお勧めしております。
いつも新鮮な食材が加わったバリエーション豊かな食事は嗜好性も上がり、食欲もUP。
動物たちにとっても食事を「待ちに待った楽しい食事!」にしてあげてください。