猫や犬を飼ったことがあれば、すでに平均寿命はご存知だと思います。
体の大きさや種類によっても違いますが、だいたい猫で16歳前後、小型犬・中型犬で15歳前後、大型犬で12歳前後、超大型犬は10歳前後とあります。
私たちはどこかこの平均寿命にとらわれ、動物の寿命を勝手に判断しがちじゃないですか?
まだ若い時は誰かに「今何歳ですか~?」なんて聞かれると、「まだ〇〇歳です~。」と応えていたものが、中年齢になってくると「もう〇〇歳です。」と答えるようになります。
果たしていつからいつまでが「まだ」と付いて、いつから「もう」と付けなければいけないのか?それは誰が決めるのか?私たち飼い主が決めていいのか?
そして高齢にもなるとそれこそ「もう年だからねぇ~」「もうお婆ちゃんなんです。」「もうお爺ちゃんなんです。」と無意識に答えてる。
終いには「もう、あと何年生きられるかしらねぇ~?」なんて動物の前で言葉に出してしまっていたりしていませんか?
人間同士の会話なら何歳から「もう」と付けますか?
まして本人を前にして「あと何年生きられるかね〜」とは決して言えませんよね。
動物は日々私達飼い主の行動や感情、そして言葉を感じとっています。
私たちの年齢による勝手な思い込みのせいで、体は元気であるのにも関わらず気持ちから老いさせてしまっているかもしれません。
寿命は決して年齢だけで判断できるものではなくそれぞれが皆違うものなのです。
その寿命をつかさどるものは色々とあります。
たとえば食べる事の欲が強いのも生きるエネルギーが強いということ。私の経験上、食に欲がある子は長く一緒にいてくれる子が多いといえます。
そして心と体のバランスがとれていること。これは外せません。
日々の運動や楽しみなどその動物の必要を満たしていること。
またどんなことにも、ある程度の適応ができるようにしておくことも大切。人間も動物もストレスの全く無い生活などはありえませんね。
ストレスの感じ方はそれぞれで、人によってはストレスと感じないかもしれません。それは動物も一緒です。
例えば環境の変化や突発的な出来事に遭遇しても大丈夫な精神状態であることは重要で、日々色々な経験を肯定的に積み、ストレスレベルの許容範囲を広くしてあげることが必要なのです。
また飼い主さんとの関係性がとても良いこと。
そして何より飼い主さん自身も無理や我慢を避け、幸せであること。
このように、動物たちの一生は人間社会の中でどのように心と体のバランスを保って生活をしていくかで大きく寿命も変わっていくのです。
その手助けをするのは私たち飼い主の役目であるということですね。
これからは年齢だけで判断することなく、愛猫・愛犬にはいつも元気が出る言葉をかけていきましょう。
そして、歳を聞かれたら1歳でも15歳でも20歳でも
「もう」は使わずに、「まだ〇〇歳です!」と答えましょう!
ちなみにヴィジョンズの看板猫は「まだ今年で21歳です!」 (笑)