どれだけ年齢を重ねた動物でも、一緒に暮らすことが「心の支え」となり、私たちにとって活気と喜びをもたらす存在であるのは言うまでもありません。共に暮らす中での幸福は、すべて私たち飼い主自身の健康があってこそです。動物も私たちも月日が経てば歳をとります。いざという時に備えて起きうる事態を想定し、かけがえのない動物たちを最後まで守るために、将来を見据えた計画をしっかり立てておきましょう。
みなさまはいかがでしょうか。
現在、高齢化の影響は私たち自身や動物たち、社会全体に及び、特に高齢者による「ペット飼育の難しさ」や「社会的孤立」といった、さまざまな問題を抱えていると言います。
ペットの飼育は大変なこともありますが、飼うことによって生まれる動物との絆は心身の健康に大きな影響を与えるだけでなく、犬の散歩や猫の世話を通じて近所の人々とのコミュニケーションや交流も生まれます。
動物たちは、私たち人間と人間とをつなぐ架け橋にもなり、孤立感を軽減し、地域社会とのつながりを深めてくれる存在であることは確かです。
私たちに安心感や癒しをもたらし、高齢者の生活の質を向上させてくれるかけがえのないパートナーであることにまちがいありません。
ただ、動物たちは歳を重ねるたびに、体の不具合があちらこちらに出てくるものです。と同時に、私たち人間にも、両親の介護や、自身の体調不良などの出来事が突如として起こるもの。
私自身も年齢を考えると『あと何年動けるか!!??』を計算し、仔猫・仔犬の時期から迎えたり、大好きな大型犬をお世話したりするのは、やはり体力的にも厳しいなぁなどといろいろ考えてしまいます。
動物たちが安心して暮らせるようにするためには、飼い主である私たち自身がしっかり考え、いざという時に託せる相手を確保しておくことや、時にはあきらめる勇気が大切ですね。
ただ、託す相手を決めていても、動物たちが高齢化して病気や介護が必要な場合、引き取ることが難しくなるケースも少なくないと言います。
ボランティアや保護施設に頼もうとしても、スタッフさんたちは保護すべき動物で手がいっぱいです。
一方、調べてみたところ、各地域でさまざまな取り組みが行われていることもわかりました。
たとえば、世田谷区では「世田谷区人と動物との調和のとれた共生推進プラン」を策定し、高齢者の介護保険に関わるケアマネージャーや他の関係者を通じて、高齢者が入院したり状況が変わったりした場合に、動物の一時預かりや引き取りの必要性などの情報を共有する動物連絡員制度の設立に取り組んでいるようです。
「家族として迎えた動物たちを最後まで面倒を見る」ことは飼い主さんにとって最も重要なことですが、いつ何時、状況が変化するかは誰にもわかりません。
そのためには、日頃から飼い主仲間や家族、地域とのコミュニケーションを大切にしながら、私たち自身がいつまでも元気に過ごせるよう体調管理に気をつけ、そして動物たちを「病気にしない」「介護を必要としない」健康な体に保つケアをしておくことが、必ず双方の幸せにつながると思います。
健康で丈夫な体を育むことは「今からでも遅くはない」ということを忘れずに日々取り組んでいきたいですね。
看板猫のサビ猫「あんずさん」は21歳を超え、弊社代表の廣瀬も還暦を迎えました。
さて、ヴィジョンズの2代目看板犬はいつごろやってくるでしょうか。。。