みなさん、動物たちのうんち、そしてご自身のうんちをチェックされていますでしょうか?
・どんな色をしていたのか?
・どんな形をしていたのか?
・どんなニオイをしていたのか?
うんちは健康のバロメーター。体からのサインを知るとても大切なものですので捨てる前に必ずチェックする事が大切です。
そもそもうんちって何だろう?
うんちの約80%は水分で、残りは固形物です。
その固形物は食べ物の残りかすと思われがちですが、実際には腸から剥がれ落ちた粘膜(皮膚で例えると垢のようなもの)と腸内細菌が約半分を占めています。
良いうんちって何?
飼い主側の都合でいう「良いうんち」とは、
色は黄金色!
形はちゃんとつながり、臭くない!
そして取るときにシートや道路に付かないくらいの硬さ!
と考える方が多いかと思います。でもそれは動物たちの体にとって本当に良いうんちなのでしょうか?
うんちの色
例えば、私たちでいうと焼き肉屋さんに行ってお肉をたくさん食べた後のうんちが黒っぽい。そんな経験をされたことがあるかと思います。
動物性たんぱく質である「お肉やお魚」をたくさん食べると、うんちは黒っぽくなり、野菜や炭水化物が多くなると、うんちの色は薄い茶色や黄土色になるのです。
ネコちゃんやワンちゃんは、私たちよりも多くの動物性たんぱく質を必要とする動物です。これは動物たちの体の構造からも説明ができます。腸の長さから野菜などの繊維を消化するのが苦手な動物です。
特にネコちゃんは完全な肉食の動物ですので、うんちの色でしっかりと動物性のたんぱく質が取れているかの指標の一つになりますね。
うんちのニオイやかたちについて
ニオイは原材料の質、添加物、そしてお腹の中の腸内細菌などの状態によっても違ってきます。そして「形が良ければちゃんと栄養が摂れている」とも限りません。
体内にある免疫細胞の7割は腸にあるといわれ、その免疫細胞を支えるのが良質なたんぱく質です。体を作るうえで欠かせない五代栄養素「たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル」は絶妙なバランスでお互いが補い合うことで成り立っています。
たんぱく質が少なく、炭水化物や食物繊維ばかりが多い食事は、形は良くても動物たちにとっては腸の負担や栄養の偏りになってしまうので気をつけましょう!
ヴィジョンズでは体の事を考えて、いつもワンちゃんの食事には水分を含ませた状態であげる事。そしてネコちゃんにはウェットフードの比率を多くしたり、ウェットフードに温湯をプラスすることをおすすめしています。
うんちが硬すぎたり、コロコロしているものは食事の量が少ないか、水分が足らない。そしてシートに跡が付かないのも水分が不足しているためとヴィジョンズでは考えています。
弊社の看板猫のあんずさんもしっかり水分が取れていると、見事な「つやつや1本うんち」です。毎日うんちのつやつや具合で水分量の確認をしています。
普段のうんちの量を知っていますか?
うんちの量は体の大きさや食べた物や量によっても左右されます。
多すぎるのか少なすぎるのか。
うんちの量は毎日の食事量を調整する大切なバロメーターにもなります。
そして「普段と何か違う。」
それをいち早く察知できるのは、飼い主である私たちの毎日の観察力の差です。その子にとっての「いつもの量」を把握しておくといざという時に役立ちます。
ヴィジョンズが考える良いうんちとは
・濃い茶系(ネコちゃんはより濃い色)
・匂いが少ない
・艶があって取るときに少し跡がつくくらいの軟らかさ
・つながった形
動物たちの健康管理はうんちから。
いつまでも元気で長生きしてもらうためには、「どんなものを食べているか」がとても重要です。新鮮な食材を日々取り入れながら、十分な水分を含む栄養バランスが取れた食事で腸を丈夫にし毎日快便!
それこそが長寿の秘訣ですね。
まずはうんちの状態を、チェックしてみてくださいね。